2022/08/23 15:20

こんにちは。



朝から買付に行っていたのですが、車を同居人が使っていた為、
近所だし良いかと思ってボロボロの自転車を飛ばしてきました。
持っていた鞄が小さすぎてこの有様です笑。

カゴに入れて持って帰って来た商品は、当然全て洗濯してから出品いたします。
安心してお買い求めください。


さて、自分は25歳で古着の世界に足を踏み入れたのですが、
初めて働いた古着屋というのが、関西で屈指の規模を誇る某有名古着屋なのです。(仮にJとします)

一応面接で採用して頂いたのですが、決めては役者をやっていた頃に知り合った先輩のコネ入社でした。
やはり、雑誌に何度と取り上げられたり、TVドラマに衣装提供していたり、
果ては古着系の雑誌に連載を持つ社員さんもいるような古着屋さんなので、本当に狭き門なんです。
そんな古着好き憧れの某Jに、コネで入ったのが古着業界への第一歩でした笑。

「古着屋」とは言っても。店舗ではなく、「内勤」という本社勤めでした。

古着屋さんで働いた事がある方はピンとくるかと思うのですが、古着屋の仕事の初歩はまず「検品」です。これは内勤でも、もれなくそうでした。
私も某Jでは検品からスタートしました。

この「検品」、初めに教わる業務とはいえ「下積みの仕事」では無く、古着に携わる職業を選んだ人間なら死ぬまでやらなくちゃいけない業務なんです。
私は初めの段階でJ流の検品を教えてもらえた事が本当にラッキーだと思っています。

某Jでは「検品」が一通りこなせる様になったら「ネット商品の写真撮影」「パソコンでのデータ入力」「倉庫での作業」を一通り教えられ、その中から適正を見極めて、半年後には、その4つの中から配属の部署が決まる、というシステムでした。

さて、私は「検品」「撮影」「入力」「倉庫」のうち、どこに配属されたのでしょうか。


答えは、この4つには当てはまらない部署でした。

私は入社して3ヶ月で、店舗の商品を取り扱う部署に移されました。

古株の先輩いわく「この会社の聖域」みたいな部署で、私が配属された時点で3人の先輩だけがいました。この内の1人が退職が決まっていた為、私は補充増員だった訳ですが、本当にこれまたラッキーでした。

この「店舗」の部署は、店舗用商品の検品や振り分けはもちろん、他の内勤が接する機会がない店舗スタッフとのコミュニケーションが取れたり、果ては値段を付ける会議に参加できたりと、まさに「大手古着屋の主戦力」になる部署でした。

この某Jという古着屋の付けた値段こそが、関西中の古着屋の基準となる為、実質「関西の古着業界の基準」を決める要人の1人になっていた訳です。というのは言い過ぎました笑。


その部署では1年半程お世話になり、毎日楽しく働いていました。

が、状況は一変します。

そう、コロナです。


各店舗が一時閉店になり、店舗スタッフも何人か契約を切られたと聞きます。

そして、残った店舗スタッフが丸ごと内勤に、一時的に異動してきたのです。

私が属していた「店舗」の部署は、各店舗の店長クラスで固められまして、私は倉庫に移されました。

しかし倉庫も、店舗スタッフが何名か入っていた為、シフトによっては検品に移されたり、はたまた店舗に戻ったり、毎日違う部署で働きました。


「毎日違う部署にいる」働き方をしているのは、社内でも私だけで、周りからすれば「○○君は本当に期待されてる!」という目で見られていたそうです。

実際、後で考えてみれば会社は本当に私に期待をしてくれていたと思うのですが、当時の私は

「これ、タライ回しにされてる?遠回しのリストラ?」と疑心暗鬼になってしまいました。

あんなに大好きでお世話になった某Jに対して...


少しずつ増えていった不信感が一気に爆発したのは、緊急事態宣言が解かれ、各店舗が営業を開始してからです。

なんと、店舗に異動になったのです。

内勤の部署「店舗」ではありません笑。

本当の「堀江店スタッフ」になってしまったのです。


これも今考えれば、私を将来的に上に引き上げる為に現場を教える為の人事異動だったと思うのですが、

当の私はすでに疑心暗鬼になっていたので

「あ、左遷だ。これは島流しだ!」と曲解してしまったのです。


本当に、未だに大好きな某Jなのに...笑。


そこで私は退職届を出したのですが、想像していた以上に多くの先輩方に引き留めていただきました。

ここで気づいていれば良かった。退職しなければ良かった。

しかし、私は退職する事を選択しました。

本当に、「後悔先に立たず」です笑。


この後すぐに「古着屋エゴトピア開業!」ではなく、更に苦しい出来事が連発します。


まだまだ長くなりそうなので、続きはまた後日綴ります。


ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

そして、長文駄文で失礼いたしました。


それでは、続きのお話を楽しみにしていてください。

ハンカチも準備して頂いた方がいいかもしれません笑。