2022/11/22 14:18

こんにちは。
藤波さんの写真は置いといて、まずはショップからのお知らせです。

いつもネットショップ作成サービス「BASE」をご利用いただき、ありがとうございます。 
 
11月21日(月)より実施しておりました「10th Anniversaryクーポンキャンペーン」の結果、おかげさまでツイートシェア数が500以上となりましたので、クーポンの割引率が最大の10%となりました。
 
Twitterにて多くのシェアツイート、「いいね」をくださり、ありがとうございました。
 

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新作やセールアイテムにもご利用いただけます!
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▼クーポン概要・注意事項
今回配布されるBASE負担クーポンの概要、注意事項を記載していますので、ご確認ください。
※同様の内容は、告知用素材にも記載されています。
 
<概要>
  • 利用期間:2022年11月25日(金)12:00〜2022年11月27日(日)23:59
  • クーポン割引率:10%
  • クーポン対象者:クーポンコードを取得された方全員(ショップオーナー様による自身のショップでの購入は、無効です)
 
<注意事項>
  • 配布予定枚数を超えた場合、利用期限前に終了する可能性があります
  • 本クーポンは、おひとり様1回限り有効です
  • 1会計ごとの割引額は、最大1,000円までとなります
  • 送料をのぞく注文金額が税込1,000円以上のお買い物からご利用いただけます
  • 本クーポンは、デジタルコンテンツ商品、定期便、抽選商品にはご利用いただけません
  • 本クーポンをご利用の場合、クレジットカード決済時も、注文後の決済金額の変更はできません
  • Apple Payおよびショップコインをご利用の場合、本クーポンは使用できません
  • ほかのクーポンとの併用はできません


もちろんエゴトピアでも使えるクーポンです。
ただでさえ安いエゴトピアの商品が
更に安く買えます!
是非ご利用ください。



さて、藤波さんの話に戻りましょう。

皆様は「藤波辰爾」と聞いて
何を思い浮かべますか?

ドラゴン・スープレックス

ドラゴン・ロケット

ドラゴン・スクリュー

MSG認定王者

WWF認定ジュニアヘビー

IWGP

名勝負数え歌

札幌テロリスト事件、からの
「こんな会社辞めてやる」

「お前平田だろ」事件

マッチョ・ドラゴン

ドラゴン・スリーパー

飛竜革命
「モイスチャーミルク、配合!」

こんにゃく社長

ドラゴン・ストップ
からの
「我々は殺し合いをしているんじゃない」

ドラゴン・リングイン

無我・ドラディション

などなど、
レスラー生活50年以上なので
代名詞と言えるものが多すぎる、
まさにレジェンドと呼ぶにふさわしい
偉大なプロレスラーです。

80年代にプロレス界の中心にいた4人
いわゆる「鶴藤長天」の1人。
(ちなみに私は4人のうちだと、
圧倒的に天龍源一郎フリークです。)

そんな藤波さんに、「リーダー像」を
学んだというのが、
今日のお話なのですが。

90~2000年代のプロレスを知っている方なら
知っているかと思います。
藤波さんが「こんにゃく社長」と呼ばれていたことを。

だから「優れたリーダー」のイメージが
ない方もいらっしゃるかと思うんです。

今日は私が、
そのイメージを覆しましょう!

まず、藤波さんが「こんにゃく社長」と
呼ばれるに至った経緯について簡単におさらいです。

90年代、新日本プロレスは
社長・アントニオ猪木氏の事業失敗により
借金を抱えていました。

それにより猪木社長は追い出され、
新日ナンバー2であった坂口征二が社長に、
長州力が選手会長(現場監督)に就任します。

この「坂口・長州体制」がうまく回り、
数々のビッグマッチを成功させ
猪木氏が作った借金を返済するに至ります。

その後、2000年代に入り再び猪木氏が新日に接近します。
追い出したとはいえ、アントニオ猪木といえば
偉大なる新日の創業者。
皆、無下にはできません。

猪木氏は
「これからはプロレスより総合格闘技の時代だ」
と唱えて、新日のレスラーを次々と
総合格闘技の世界に送り込みます。

当然、プロレスがやりたいレスラーたちは反発します。
それで、猪木は風通しをよくするために
人事にまで口を出し、
「坂口と長州は俺の言う事を聞かない」と言う事で、
猪木派筆頭である藤波辰爾を社長に担ぎ上げます。

この事で、長州が退社。
さらにエース格であった武藤敬司が
若手を2人引き連れて全日本プロレスに移籍。

さらに新日内に子会社を作っていた
橋本真也まで藤波社長に
子会社ごと追い出され、
「新日・冬の時代」を招いてしまうのでした。

というのが経緯なのですが、
藤波さんは終始、猪木氏の言いなりで動いており、

選手に寄り添う姿勢を見せておきながら、
最後は猪木氏の命令に逆らえない姿勢が
くにゃくにゃした「こんにゃくのよう」ということで
「こんにゃく社長」と揶揄されていたんです。

「ドラゴン・ストップ事件」も
この辺りです。
以前より確執があった長州力と
橋本真也が、試合中にプロレスの域を超えた
殴り合いを始めてしまい、
その喧嘩を藤波さんが止めた事件が
「ドラゴン・ストップ」と言われています。

実は後年になって、
確執を知って長州・橋本のカード組んだのも、
藤波さんに「いい塩梅で止めろ」と指示したのも、
猪木氏の仕業だったという説が出ています。

猪木氏は「客が盛り上がるなら」と思い仕掛けたのだと思いますが、
あまりの凄惨さに恐ろしくなった藤波さんが
早めに止めに入ったとも言われています。

その際、藤波さんは

「我々は殺し合いをしているんじゃない!」

という言葉を残しています。

この言葉が、今からする話の核に繋がるので
覚えていてください。


私が藤波さんにリーダーシップを感じたのは2009年、
三沢光晴さんが試合中の事故で亡くなった時に
お別れ会に参列していた藤波さんの言葉を聞いた時でした。

もちろん、プロレスファンも、プロレスラーたちも
心を痛めた事故ではあったのですが、
「三沢さんはリングで死んで本望だろうな」という
風潮が、出来上がりつつあったんです。

参列していた他のレスラーたちも
取材を受けていて、皆々心にグッとくる言葉や
故人との思い出に心を馳せていたのですが、
藤波さんは一味違いました。

全文まるっきりは覚えていないのですが、
「美化しちゃダメだよ。
レスラーがリングで死んで美しい?馬鹿言ってんじゃないよ。
死んじゃダメだ。絶対に美化しちゃいけない。」

的なことをおっしゃっていたんです。

賛否のある言葉だとは思うのですが、
私はこの言葉に、
「その道のベテランとしての大きな責任感」
のようなものを感じました。

先に述べた
「我々は殺し合いをしているんじゃない!」
にも通ずる考え方ですよね。

プロレスは殺し合いじゃない。
あくまでお客に見せるもの。
だからこそ死ぬほどトレーニングして、
死ぬほど激しい試合を見せる。
でも「バトルエンターテインメント」である以上、
死んでも殺してもいけない。

真理をついた言葉だと思うんです。

「我々は殺し合いをしているんじゃない!」
と言ったあの時、みんな笑ってネタにしていたと思います。
それはまあ、滑舌の問題もあったのですが...

でも、お別れ会での言葉を聞いて、
藤波さんの中にある
大きくて、太くて決してブレることのない
プロレス観があるんだなと私は感じました。

湿っぽいムードの中、たとえ悪者になってでも
「藤波辰爾」として通さなきゃいけない
「義」がある。

そこまで思っていたのかはわかりませんが、
当時16歳だった私の目にはそう映りました。
そして、
「こんな大人になりたい」と思いました。



最近、私がかつて身を置いていた
舞台演劇の世界。

私が現役の頃はまだ、
「作品を向上させるために
たとえ悪者になってでも
通さなきゃいけない「義」がある」
と、厳しくて緊張感を作ることができる
演出家さんがたくさんいました。

私も、できるだけ稽古場で
笑顔を見せることのない演出家を
演じていました。

最近、お邪魔した現場。
締まりがなく、共演者は皆仲良しで、
演出家もニコニコ。
全く緊張感のない現場。
つまらない作品。

「そりゃそうなるわ」
と思いました。

先日、稽古場でのパワハラが問題視されていますが、
「厳しくされるのが嫌なら役者なんか辞めれば?」
と、正直思います。

辛さに耐えられず、
自ら命を絶ってしまうしまう役者を出してしまうのは
私から見てもやりすぎだとは思うのですが...

演劇というのは「厳しい」のが前提なんです。
緊張感のない現場から、
素晴らしい作品は生まれません。

古い考えだと言われても、
私は貫きます。

ベテランには、
通さなきゃいけない「義」があるんです。