2023/03/15 13:55

昭和レトロな「かほり」が漂う

レディースブラウスをいくつか出品しました。



独特な柄のシースルーブラウス。
涼しくなってくるこれからの時期にぴったりだと思います。

実は近々、
大規模な入荷も予定してますので
「古着屋エゴトピア」
是非チェックの程よろしくお願いします。



WBC、盛り上がってますね!

私も中学の途中まで野球をやっていたので

なんだかんだ楽しく観てます。


とはいえ、

普段プロ野球を観ないもので

代表の選手も誰が誰だかよくわかってません。


とりあえず村上選手は応援したくなりますね。

成績出せなくて泣きそうな表情がなんとも。

これが母性というやつですかね笑。



で、私自身も野球をやっていたというお話なのですが、

実は中学1年の後半で事故にあって、

中2は丸々1年間車椅子生活だったので

そのタイミングで野球も辞めちゃったのですが

印象深い記憶がありまして。



同じチームに、すごく運動神経の悪い子がいまして

(仮にS君とします)。

S君はレギュラーは愚か

代打ですら一度も試合に出た事がなかったんです


その上なかなか性格にも難ありで

チームメイトにも馴染めずに居ました。


ただ、誰よりも練習熱心で

野球に関してすごく真面目でした。


私なんかは面倒臭がりで、

しょっちゅうズル休みをして

サボっていたのですが、

S君はおそらくチームで唯一の

皆勤賞だったと記憶しています。


そんなある日、

とうとうS君にも試合に出るチャンスが

回ってきまして。


代打として宣言されて、

ネクストバッターズサークルで

ガチガチになりながらアップしていました。


そんな緊張するS君に、

ベンチからチームメイト達が

声を張り上げます。


「緊張してんちゃうぞ!」

「誰も期待してないのに、何でプレッシャー感じてんねん!」

「負け試合やから記念に出してもらってるだけやぞ!気付けボケ!」


みんな酷いな、とは思いつつ

正鵠を射てる言葉の数々に

私はぐうの音も出ませんでした笑。


しかし当のS君は

落ち込む事なく、こちらに向かって

「おう、肩の力抜けたわ!有難うな!」と

言い笑顔で返事をしてきました。


あれ?

なんか漫画の強キャラみたいで

かっこいいじゃん。


もしかしたら今日のS君、

何かやってくれるかもしれない。


確かに格上相手との負け試合。

誰かが一発長打を放てば、

風向きは変わるかもしれない。


彼の笑顔は、

ほんのりと我々に期待を

抱かせてくれました。


そして前のバッターが凡退。

ついに打席に向かうS君。

もう緊張は完全に溶けています。


ヘルメットのバイザーに指を当て、

主審と投手に向かって「しゃーす!」と一礼。

そして謎のふにゃふにゃとしたルーティーンを見せた後、

キリッとバットを構えます。


「S君、落ち着いてるな」

そんな事を思いながら

固唾を飲んで彼の打席を見守りました。


一球目、

外角際どいコースのストレート。

スイングしても、上手く力が伝わりづらい

絶妙なコース。

見送るS君。


判定はストライクですが、

手を出さなかったのは正解だと思いました。

「本当に落ち着いてるな!

これは、本当にやってくれるかもしれない!」


そして運命の2球目、

ど真ん中の緩い球。

1球目のストレートと合わせて、

相手の力量を測ろうという

投手の遊び球です。


上手いバッターなら

初対決の投手からでも、

遊び球を打ちます。

というか、私なら絶対いきます笑。


S君、その2球目を打ちました!

ど真ん中スローボール。

まだお互いの力量も測れていないタイミングでの、

S君の奇襲、どうだ!


ボッテボテのセカンドゴロでした。

あんなに打ちやすいコースの

ゆるゆるのボールに、

事もあろうに振り負けてのセカンドゴロでした。

明らかに引っ張り方向を意識したスイングだったのに、

完全に球威負けしたセカンドゴロでした。


その瞬間、思いました。

やる気とか、練習量とか

意味ないんだな、と。


もしも神様がいるなら残酷ですよ笑。

あんなに練習熱心なS君が、

たった2球でボコボコにされたんですからね笑。


笑っちゃいけないけど、

笑っちゃいましたよ。


自分も運動神経は良い方ではないのですが、

スポーツはひと通りこなせる程度にはあるので

まあ、恵まれてたんだなと思いました。


という話でした。

この時の経験が、

大人になった私の仕事観に

思いっきり反映されてるような気がします。


対象が商品だろうと人間だろうと

「見込みがなければ即切り離す」

「チャンスすら与えない」

というのが私の仕事の仕方です。


ドライ、冷酷と

言われてしまえばそれまでですが、

ある意味私なりの

「石橋の叩き方」になっていますね。



皆様も、

「やりたい事」よりも

「自分に出来る事」を優先して、

分相応に

己をわきまえながら生きていく事をおススメします。